HOME FABBER(ホーム・ファバー)は、自宅でできる新しいモノづくりの形をご提案します。

はじめてでも失敗しない「やすり掛け」の基本

サンディングの基礎知識


木材の美しさを最大限に引き出すサンディングの基礎をマスターしよう!

木工雑貨の仕上がりを「上質」にする秘訣は、塗装前の「サンディング(やすり掛け)」にあります。ここでは初心者の方に向けて、道具の選び方から綺麗に仕上げるコツまで、自宅でスマートに楽しむための基礎知識を分かりやすく解説します。

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サンディングとは

サンディング」とは、いわゆる「やすり掛け」のこと。木材の表面を削って、スベスベに整える作業を指します。これに使う道具が「サンディングペーパー(紙やすり)」です。ザラザラの木材をなめらかな質感に変えていく作業なので、「この工程が好き」という人は意外に多いです。
表面を綺麗にするだけでなく、レーザー加工でついたコゲを落としたり、角を丸くして手触りを優しくする「面取り」をすることもできます
手間の掛かる作業ですが、しっかり処理すると、完成したときの上質感に大きな違いが出る大切な処理です。
サンディングペーパーは、いわば「使い捨ての消耗品ですので、削れにくくなったと感じたら新しいものに交換しましょう。ホームセンターはもちろん、100円ショップやネット通販でも手軽に手に入るので、しっかりストックを用意しておくと安心です
Amazon.co.jpでの『サンディングペーパー 空研ぎ』の検索結果画面。耐水ペーパーセットや空研ぎ専用ペーパーなど、さまざまな種類の紙やすりが販売されている様子。
Tips

電動サンダーは有効?

広い面を削るのに電動サンダーはとても有効です。しかし、動作音が非常に大きく、手作業に比べて驚くほど大量の粉塵が舞うので、室内では掃除や騒音対策が大きな負担になりがち。もし庭やベランダなど、屋外で気兼ねなく作業できる環境が整っているなら、購入を検討してみるのも良いかもしれませんね。

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サンディングペーパーの種類

サンディングペーパーにはいくつか種類がありますが、HOME FABBERでのモノづくりなら、以下の2種類を知っておけば大丈夫です。
ロール状に巻かれた空研ぎ用の紙やすり。パッケージには『中目 #240』と記載されており、木工やホビーの研磨に適した最も一般的なタイプのイメージ。
紙やすり(空研ぎペーパー)
最も手軽に手に入るのが、厚紙に研磨剤がコーティングされた「紙やすり」です。木工やホビーなどの軽めの研磨にぴったりで価格も安いので、まずはこのタイプから使い始めるのが良いでしょう。
扇状に広げられた複数枚の耐水ペーパーセット。水やオイルを使いながら削る『水研ぎ』に対応した、グレーから黒色の細かな研磨剤が特徴的なシートのイメージ。
耐水ペーパー
水に強い特殊な加工が施されたのが「耐水ペーパー」です。その名の通り、水やオイルをつけながら削る水研ぎ」ができるのが特徴。「オイルフィニッシュ」で木材を上質に仕上げたいときなどに重宝します

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サンディングペーパーの番手

サンディングペーパーの表面にある、ザラザラとした粒の大きさを「番手」と呼び、「#」を付けて「#400」のように表記します。少し意外かもしれませんが、数字が小さいほど粒が大きく「荒目になり、数字が大きいほど粒が小さく「細目になります。
荒目(#80〜#120程度)のサンディングペーパーの表面拡大写真。研磨剤の粒子が大きく、ゴツゴツとした粗い質感のイメージ。
荒目(#80〜#120程度)
最も目が粗い「荒目」は、素材の形を整えたり、目立つ傷を消したりするときに活躍します。

HOME FABBERでは、レーザーカッターでついた切断面のコゲを落とす際、まずは#120~#240程度をお勧めしています
中目(#150〜#240程度)のサンディングペーパーの表面拡大写真。荒目よりも粒子が細かくなり、均一に整い始めた質感のイメージ。
中目(#150〜#240程度)
「中目」は、表面を平滑に整える「仕上げの標準」的な存在です

荒い番手である程度形を整えたあとに、表面をより滑らかにする用途で利用します。
細目(#320〜#400程度)のサンディングペーパーの表面拡大写真。粒子が非常に細かく、一見すると滑らかなグレーの面に見えるほど繊細な質感のイメージ。
細目(#320〜#400程度)
塗装前の最終調整や、重ね塗りの合間に使うのが「細目」です。

この番手で下地を整えておくと、塗料のノリがグンと良くなり、仕上がりの美しさや剥がれにくさに差が出ます。
サンディングには「数字の小さい(粗い)ものから、大きい(細かい)順へ進める」というのが基本です。
順を飛ばして#150から#400に進むと、なめらか表面にするまでに、余計に時間がかかってしまう場合もあるので、面倒でも順を追って処理した方が良いでしょう。
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HOME FABBERの作品作りでよく利用する薄手の合板は、あらかじめ表面が滑らかに整えられた「肌目の良い素材」が多いです。
そのような場合は、仕上げ用の#400程度でサンディングするだけで、十分に滑らかな質感に仕上がる場合があります。
表面の粗い木材は「粗目」「中目」から始める 表面の粗い木材の拡大写真。木目の凹凸やざらつきが目立つため、サンディングを粗目や中目から始める必要がある素材の例。 表面が滑らかに整えられた木材は細目だけでもOK あらかじめ表面が滑らかに整えられた薄手合板の拡大写真。肌目が良いため、最初から細目のペーパーだけで仕上げても十分に綺麗になる素材の例。

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サンディングのコツ

サンディングの基本は、木目の方向に沿ってサンディングペーパーを動かすことです。
力を入れすぎず、優しい力で何度も往復させるのが、スベスベに仕上げるポイント。木目を横切るように削ってしまうと、塗装したあとに「横傷」として目立ってしまうことがあるので要注意。
正しいサンディングの方向を示す解説写真。木材の繊維(木目)の流れに沿って、赤い矢印が平行に往復している様子。
誤ったサンディングの方向を示す解説写真。木目を垂直に横切るように赤い矢印が動いており、仕上がりに傷が残ってしまう悪い例。
平面を整えるときは、端材などにサンディングペーパーを貼り付けた「サンディングブロック」を使うのがおすすめ。指先だけで動かすよりも手が疲れにくく、広い面を均一にツルツルに磨き上げることができます。
100円ショップで購入できる黒い発泡スチロールなら、レーザーカッターで簡単に切断できるので、両面テープでペーパーを貼り付けて、簡易的なサンディングブロックを手軽に作ることもできます。
発泡スチロールを利用したサンディングブロック
黒い発泡スチロールの端材にサンディングペーパーを貼り付けた、自作のサンディングブロック。木材の上に置かれており、手で握りやすい長方形に整えられているイメージ。
Tips

「水引き研磨」って何?

最終仕上げのサンディングを行う前に、固く絞った布で表面を軽く濡らす「水引き」という技法があります。木材に水分を含ませてから乾かすことで、寝ていた木の繊維が立ち上がるため、そこを#400などでサンディングすると、より美しい仕上がりにすることができます。

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サンディングブースを作ろう!

室内でサンディングを楽しむなら、削り粉を広げない工夫が大切です。
おすすめは、大きめの段ボールの横に掃除機のノズルを差し込んだ、簡易的な「サンディングブースでの作業。箱の中で削ることで粉の飛散を最小限に抑えられ、後片付けもぐっと楽になります。
室内が暗くなりがちですので、テープライトなどを段ボールの天井に貼り付けるのも良いでしょう
手作りのサンディングブース 段ボールで作った簡易的なサンディングブース。右側に掃除機のダクトが接続されており、内部には研磨用の木片とサンディングスポンジが置かれている様子。 テープライトの照明を付けた状態 天井にテープライトを貼り付けたサンディングブースの内部。温かい光で手元が明るく照らされ、作業の視認性が向上している様子を示す比較写真。

●●● サンディングは、作品の質感を決定づける最も基本的で重要な工程といっても過言ではありません。
まずは手近な素材や端材を利用して、ザラザラがスベスベに変わる手応えを確かめてみてください。

スキルアップ